最近読んでいる本

・認知革命(H・ガードナー)・・一人で書いているとは思えない程内容が濃い・賢くて先見の明があるというのはまさにこのことなのだろう
・視覚の情報処理(K.T.スペアー)・・ゼミの先生のお薦め本。何故、前期のテキストが是でなかったのか謎。見たことはあったけど、名前は知らない効果が結構あった。オブリック効果とか。コントラストが低いと弁別域が垂直方向のグレーティング<斜め方向のものと高くなるというものだった。
・視覚の文法(カニッツァ)・・ゲシュタルト心理学の王道。運動視などが興味深い。現代主流のアメリカ心理学(新行動主義的)ではないのが新鮮。ただ、錯視図形などを作ることで本当に視覚に関することが分かるのか謎。廃れてきたそうだ。(もう少し部分にかんすることが分かってから、その知見もふまえてゲシュタルト的に分析すると新しい発見があるかも)

あとは、テスト対策の為に、公務員試験用のものをかじっている。臨床と違い市販されている
問題集がないので、唯一使える物はこの類になってしまう。今現在は、心理学史と格闘中。思想の部分だと、似たり寄ったりで覚えづらい。しかし、歴史を概観することで如何に視覚心理学(精神物理学等も含む)の問題が古くから議論されてきたか、が分かる。しかし、実際はあまり進歩していないように思う。どんどん分節化されてしまっていて、個々のことは分かり欠けてきたけれど、そのおかげ(せいで?)全体が見えなくなってきている気がする。確かに、物理学的手法により科学は進歩してきたが、それに依存仕切らない手法も見つけるべき時期がきたのではないか。データだけが全てではない。
 それとも、所詮は人間は自分たちのことを理解出来ないのだろうか。そそうだとしたら、そこにこそ神が存在するのだろう。