南門の猫

茶色のフワフワした猫。人がたくさん行き交う階段の手すりでおなかを出したまま寝ている。今日は雨のためかいない。私は、勉強するため以外にはこの猫に会うために学校に行っているのではないかと思う。何もあげる物は無いが(持ってこようと思っていつも忘れる)、首筋やらおなかやらをなでてみる。すると、すりすりーと寄ってきて満足げに去っていく。なんでだか分からないが、最近彼女(または彼)は私を見るたびに鳴く。昼寝の邪魔者発見と思ったのか、同類発見と思ったのかは分からない。でも、何だか気持ちが良いので許すことにした。